ネパールの世界遺産

  • Nov 3, 2019
  • アドベンチャーバウンド
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ネパールにはユネスコによって登録された世界遺産が4つあります。うち2つは自然遺産、もう2つが文化遺産です。 自然遺産には、サガルマータ国立公園とチトワン国立公園があります。サガルマータ国立公園は、ネパールの東北、チベットとの国境まで広がる、世界最高峰のエベレスト山を含む名峰がひしめく地で、またシェルパ族の故郷でもあります。チトワン国立公園は、カトマンズの南、タライ平原に位置する野生動物の宝庫、手つかずの大自然が残る地です。
文化遺産には、カトマンズ盆地とルンビニが指定されています。さらに分類すると、カトマンズ盆地内の20キロ四方内の、7つのエリアが世界遺産に登録されています。いずれも先住民ネワール族の手、もしくはチベットから亡命してきた人々によって創られた、芸術と建築技術と文化と信仰とが融合されてできた傑作で、堂々としたそれらの姿を今に残しています。もう1つの文化遺産のルンビニは、ブッダの生誕地として知られ、世界中から仏教徒が巡礼に訪れる地です。ネパール人の大半はヒンズー教徒でありますが、彼らにとってもブッダの生誕地であるルンビニは、とても大切な場所で、その地がネパールにあることを誇りに思っています。
*カトマンズ盆地の世界遺産
ダルバール広場
寺院が建ち並びいつもお参りの人で溢れる旧王宮前の広場です。人々を見下ろすシヴァ神とパールヴァティ妃の像や、儀式があるときに鳴らされた大きな釣鐘、生き女神様クマリが住むクマリの館、国王の住まいであったハヌマンドカなどが建ち並び、今も昔もカトマンズの中心であり、人々を惹きつける広場です。
スワヤンブナート
カトマンズの街の西2キロの丘の上に立つ、白い仏塔がシンボルの仏教寺院です。丘の上からは盆地を一望することができ、その昔盆地内がまだ湖であったころから建っていたと言われています。仏教徒の重要な聖地であり、今日でも朝早くからお参りにやってくる人でにぎわう寺院です。モンキーテンプルとしても知られ、森に囲まれていることからあちこちで猿の姿を見かけます。
パシュパティナート
ネパール最大のヒンズー寺院のパシュパティナートは、シヴァ神を祀っています。カトマンズの街を南北に流れるバグマティ川のほとりにあり、ネパール国内だけでなく、インドからもたくさんの巡礼者がやってくる、重要なヒンズー寺院です。川岸にはガートと呼ばれる火葬場もあり、日永瞑想をするサドゥーの姿と合わせて、生とは何か?と考えさせられるような独特の雰囲気を持っています。ヒンズー教徒以外は寺院内へは入ることができませんので、ご注意ください。
ボダナート
街の中心から6キロ北に位置する、36メートルの高さを誇る仏塔は、南アジア最大でかつ最古の仏塔だと言われています。5世紀に建てられたこの寺院は、チベットからの難民が周りに住み着いたということもあり、チベット仏教の中心地でもあり、チベット系の人々の生活を観察することもできます。巡礼者の絶えない聖地へ足を踏み入れれば、その仏塔の持つパワーと人々の祈りの想いの強さを肌で感じることでしょう。
パタン
カトマンズの南、ラリトプルに位置するパタンは、かつて首都として栄えた古都です。この町に昔から住むネワール族の芸術・伝統文化を街中いたるところで目にすることができる、まさに「美の都」です。広場に建ち並ぶ寺院を見ても、路地裏の民家や商店を見ても、彫刻や絵画、建築物や工芸品など、その芸術性の高さに驚かされることでしょう。
バクタプル
カトマンズ・パタンと並んでかつて王国時代を築いた古都のバクタプルは、今もその面影を残す美しいネワール族の街です。広場から広場へと、赤レンガの茶色い街並みを眺めながら路地をのんびり散策すれば、中世にタイムスリップしたかのようななんともいえない郷愁にかられることでしょう。
チャングナラヤン
カトマンズ盆地の東の丘に建つネパール最古のヒンズー寺院です。4世紀に建てられたとされ、その石造りの建築様式や、美しい木彫りの装飾は見ものです。カトマンズやパタンを一望することもできる場所です。
*ルンビニ
ブッダの生誕地として知られるルンビニは、カトマンズの西、インドとの国境に位置しています。ブッダガヤー、サールナート、クシナガルと合わせて、仏教の4大聖地のうちの1つに数えられています。美しい聖園と各国の寺院が建ち並び、世界中から沢山の巡礼者が訪れる聖なる地です。

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