ネパールのお祭り

ネパールはお祭りが多いということで知られています。普通の日よりも祝祭日の方が多いと、ネパール人ですら冗談で言うほどです。しかし、それらすべてのお祭りには深い意味や目的があり、ネパール人の生活とは切り離せないものであります。
雨を乞うものや、災害回避を願うもの、死者を弔うものなど、宗教的なものからその地に根付いた土着的なもの、天文学的なものまで、その目的は様々です。全ての人がすべてのお祭りに参加するわけではなく、そのお祭りの規模は、個人や家庭、地域や国全体のものまでさまざまで、また時代の変化とともに、その方式や形態、規模なども変わってきつつあります。とはいえ、お祭りを見たり参加したりすることは、ネパールという国をよりよく知るための最善の方法であり、忘れられない貴重な体験をあなたにもたらすことでしょう。
日程は太陰暦によって決定されますので、西暦とは違い、その年によって日付が前後することがあります。以下、主なお祭りを月ごとに紹介します。

1月   マゲ・サンクラーンティ
    ソナム・ロサール
    殉国者の日
2月   シュリー・パンチャミー(教育機関のみ)
    民主記念日
    シヴァ・ラートリー
    ギャルポ・ロサール
3月   女性の日
    ホーリー
    ゴダ・ジャトラ(カトマンズ盆地のみ)
4月   ラム・ナワミー
    ネパール新年
    民主主義の日
5月   メーデー
    ブッダ・ジャヤンテイ
8月   ジャナイ・プルニマ
    ガイ・ジャトラ(カトマンズ盆地のみ)
    クリシュナ誕生日
9月   ティージ(女性のみ)
    リシ・パンチャミー(女性のみ)
    インドラ・ジャトラ(カトマンズ盆地のみ)
10月  ダサイン
11月  ティハール
12月  ダネーシュヴァラ祭
     クリスマス
     タム・ロサール

中でも秋のダサインはとても重要なお祭りです。祭り期間は10日間と長く、この期間中、悪魔祓いをしたり、ヤギを神にささげたり、家の長老から祝福のティカをつけてもらったりと、家族一同が集まり、生命力を高め、穀物の豊かな実りを祈願します。
その後の、ティハールは光の祭り、とても華やかに行われる収穫祭です。家の窓や戸口を花輪や電飾などで飾り、女神ラクシュミーを家に向かえ、富と繁栄を祈ります。
また、シヴァラートリーといわれる毎年2月半ばにあるシヴァ神が降臨するとされるこの日、信仰心の深い人は寺の周りでお籠りをします。結婚をしていない、結婚を希望する女性はこの日、断食をしパシュパティナートでお願いすることで、いい旦那さんが見つかると信じられています。