ネパール情報

  • トレッキング中の注意事項(高山病)

    高山病 ヒマラヤトレッキングに行く場合、最も注意しなければいけないのが高山病です。 個人差がありますが、一般的に標高2500m以上を越えると、高山病の危険が出てきます。酸素が薄くなり、体内の酸素が不足して様々な症状を引き起こします。これらの症状の総称が高山病です。 <高山病の主な症状> ●初期:眠気・吐き気・めまい、不眠、頭痛、顔や手足のむくみ、食欲不振など ●中期:激しい頭痛、下痢、発熱、嘔吐、尿量の減少、脈拍増加、意欲減退など ●重度:脳浮腫(意識障害)、肺水腫(深刻な呼吸困難) <予防> 自分のペースで、無理せず登りましょう。(高度を上げるのは1日500m以下が推奨される) 高山病の症状が出ていないからといって先を急がず、高度順応のための休養日はしっかりとりましょう。 体を温める(寒いと高山病にかかりやすくなります。) 水分をたくさん摂りましょう。(1日3~4リットル)高所では酸素を取り込むため、呼吸が自然と早くなります。その呼吸と共に水分も奪われていくので、いつもより水分補給が必要となります。トレッキング中のトイレの心配をして、水分を控える方もいますが、水分不足は高山病になりやすくなります。 酸素を多く取り込むために、常に深呼吸、腹式呼吸を心がけましょう。 <対処法> 初期症状のみなら、少し歩いて身体を慣らすと良いでしょう。(頭痛があるからと言って部屋で横になるのは逆効果です。ロッジ周辺をゆっくり散策するなどしましょう) 初期症状の場合、ダイアモックスという薬を服用することも効果的です。ネパールでは薬局で簡単に入手できます。ただし、日本では医師の処方箋が必要な薬なので、服用するときは自己責任で。 また、頭痛や眠気、めまいなどの症状であればガーリックスープを飲むことでかなり症状が改善されます。沢山のお茶(水分)補給をするのも効果的です。 中期症状以上が出た場合は、高度を下げるしか対処法はありません。徒歩で下山できる場合は良いですが、動けなくなったり緊急性がある場合は、ヘリコプターを要請します。費用は4000USドル程度必要となります。海外旅行保険で、ヘリコプター代金をカバーしてくれるものがありますので、そのような旅行保険に加入することを強くお勧めします。 高山病の症状が出ているのに、大丈夫だろうと自己判断をし、対処しないでいると、重症になり生命の危険に直面します。脳浮腫や肺水腫になってしまうと、後遺症が残ったり、死に至る場合も少なくありません。もちろん緊急に病院に入院して、集中治療が必要となります。しかし、ネパールの医療は日本と比べて遅れており、十分な治療が受けられない可能性もあります。そうならないためにも、正しい予防法、対処法を実践するようにしましょう。

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  • トレッキングシーズン

    トレッキングのベストシーズンは、3~4月・10月~11月です。特に10~11月は雨季が終わり空気が澄んでいるため、ヒマラヤ山脈が美しく見える日が多いです。ただ、ベストシーズンだけに多くのトレッカーが集まり、非常に混雑しています。 12月~2月は、寒さも厳しくなり高地での積雪も多くなります。ロッジもしまっているところが多かったりと、入念な寒さ対策が必要になります。 3~5月上旬は気温が上がってきます。特に3~4月にかけては、ネパールの国花であるシャクナゲが山を赤く染めるように咲き誇る景色を楽しむことができます。 5月中旬~9月は雨季のため、ヒマラヤの眺望はあまり期待できません。また、ヒルが多いため、注意が必要。

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  • トレッキングに必要な持ち物

    一度山に入ってしまうと、トレッキングに必要な装備を購入するのは容易ではありません。 ただ、飛行機の許容重量、自分で背負う荷物の量などを考えるとなんでももっていけばいい、そういうわけでもありません。そのため、本当に必要なものは何かをしっかり考えて準備をする必要があります。 一部のトレッキング用品や寝袋などの防寒衣類はカトマンズでもレンタル・購入可能です。 持ち物(服装・装備など) トレッキングシューズ 足場の不安定な山道では、足首を固定できるミドル~ハイカットのシューズがお勧め。防水加工しておきましょう。 バックパック ポーターを雇う場合、そうでない場合も1週間以上のトレッキングの場合は50ℓ以上のものがベター。肩・背中・腰にかけて自分の体にフィットしているものを選びましょう。 サブバック ポーターに荷物を預ける場合、貴重品や水、雨具など必要なものを入れ自分で背負う用として。こちらも、背中・腰にかけて自分の体にフィットしているものを選びましょう。 ザックカバー 雨(防水)・埃よけ対策として。 レインウェア レインウェアと合わせて折り畳み傘も必須。上下に分かれているものが使いやすい。また雨具としてだけでなく、防風(防寒)用にも利用できます。 懐中電灯 両手が空くヘッドランプがお勧め。夜間ロッジ滞在中に停電になったりすることもあるため必須。念のため呼び電池も持っていきましょう。 寝袋 各ロッジにはブランケットがありますが、必須。特に4000m以上の高地トレッキングへいく場合、冬季のトレッキングの場合は持っていくほうが安心。持っていない場合はタメルエリアでのレンタルも可能。 ストック 持っていく方がベター、歩行バランスをとりやすくなり、足腰の負担がかなり軽減されます。 手袋 薄手のもの(日よけ用)と、厚手のもの(防寒)とあるとベター。特に冬季は必須。 帽子 高地の日差しは強いため必須。つばが大きいものがベター。また高地にいく場合は防寒用として、ウール素材のニット帽も持っていきましょう。 ダウンジャケット 朝晩のロッジ滞在中など必須。トレッキングの時期やどこまでの高地へ行くかによって厚手・薄手のものを持参するか決めましょう。 ダウンパンツ 冬季に高地へ良く場合はあるとベター フリース 軽量で動きやすいものが良い。また、汗をかいてもすぐに乾く速乾性のものが良い。 アンダーウェア 防寒用の保温性が高く、速乾性のあるもの トレッキングパンツ 動きやすい化繊素材のズボンを。長ズボンがベター。 スパッツ 寒さ対策に。トレッキングパンツの下に履くことで防寒対策になります。 Tシャツ 夏でも標高が高くないトレッキングの際でも長袖をお勧めします。日よけ対策にもなります。速乾性のものを。 靴下 厚手のものが脚が痛くならずお勧め。保温性・速乾性のあるものを選びましょう。 ネックウォーマー 4000m以上の高地に行く場合、冬季にトレッキングをする際はあると安心。 下着 速乾性のあるものがお勧め。 サングラス 年中常に、紫外線が強いため必須。 サンダル ロッジ滞在中に活躍します。トレッキングシューズを脱いでリラックスしましょう。靴下を履いたままでも大丈夫なスリッパタイプがお勧めです。 水筒 トレッキング中、ロッジ滞在中と常に水分補給ができるように必須。また、湯たんぽ代わりに使ったりもできる。 トレッキング地図 カトマンズにて購入可能。なくても問題はないが、ある方がトレッキングの楽しみが倍増します。筆記用具、メモ帳なども併せてあるとベター。 カメラ トレッキング中の景色などを収めるために。携帯電話でもok。充電器も忘れずに持っていきましょう。各ロッジで有料で充電できます。また、寒いとカメラ・携帯電話の減りが早いため、寝る際は電源を切る、もしくは一緒に寝袋に入れるなど対策をしましょう。 行動食 チョコレートやナッツなどはすぐにエネルギーに変わり、また持っていきやすいためお勧め。その他梅干し、飴などもあると◎食事に不安がある人はインスタントのスープ、おかゆなどを持っていくと安心です。 使い捨てホッカイロ 夜間などかなり冷え込むため、あると安心、便利。 日焼け止め 高地は紫外線が強いため必需品。 ウェットティッシュ トレッキング中はシャワーを浴びれないことが多いため、身体を拭いたり、手を拭いたりするのに便利。アルコール分が含まれないもののほうが使い勝手が良い。カトマンズでも購入可能。 ビニール袋 汚れたものを入れたり、濡れたものを入れたり、防水、埃除けにと、あると何かと便利。 常備薬 頭痛薬、下痢止め、風邪薬、胃腸薬、絆創膏と普段使っているものを持参するほうが安心。綿棒やオロナイン、爪切りなどあると◎ 高山病対策のダイアモックスはカトマンズで購入可能。 トイレットペーパー ロッジではトイレットペーパーはついてない為、必須。トレッキング中各ロッジでも販売はしているが、カトマンズからも持参することをお勧めします。 リップクリーム とても乾燥しているため、普段使わない!という方も必須。 保湿クリーム こちらもリップクリーム同様。乾燥しているため、あると便利。 タオル 汗ふきタオル、中盤のタオル、とあると便利。 シャワーを浴びるときなど、ロッジの人にいえばバスタオルも貸してくれる(有料のところもあり)が、自分でもタオルを持っていると安心。速乾性のものがお勧め。 洗面用具 歯ブラシ、歯磨き粉、石鹸など 現金・貴重品 トレッキング中に必要なお金だけをカトマンズで両替しましょう。トレッキング中はなかなか両替ができなかったり、できてもレートが悪かったりします。 南京錠 自分のザックに使うよう。ポーターに預けたりする際に鍵を付けておくと安心。

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  • ネパールの基本情報

    <基本情報> 国旗:平和を表す月と、光を表す太陽が描かれている。    赤はネパールの国の色、青は空と海を表している。 正式名称:ネパール連邦民主共和国 首都:カトマンズ 面積:14.7万㎢(北海道の約2倍) 人口:約2900万人(2018年推計) 宗教:ヒンドゥ教 80.6%・仏教 10.7%・イスラム教 4.2%・その他 民族:パルバテ・ヒンドゥと呼ばれるインド・ヨーロッパ語系が人口の半数を占める。    その他、チベット・ビルマ語系の諸民族など、30以上の民族が暮らす。 言語:パルバテ・ヒンドゥの母語であるネパール語が公用語。    その他、各民族によって話される言語が50以上ある。 通貨:ネパールルピーRs.(2020年現在Rs.1≒1円) 電圧:220V(50ヘルツ)/ プラグタイプはBとCが一般的。 休日:土曜日 時差:日本より-3時間15分(日本時間で正午12時の場合、ネパールは午前8時45分)   <ネパールの気候> ネパールの気候は、大きく乾季と雨季に分かれています。特徴のひとつとして昼夜の気温差が大きいことが挙げられます。乾季は9月下旬~5月、雨季は6月~9月中旬になります。また各地域の標高によって気温が大きく異なるため、注意が必要です。 トレッキングに適しているのは3・4月/10・11月です。ただ、雨季でも毎日雨が降り続くことはなく、緑豊かな景色もまた美しいです。   <ネパール旅行での服装> 一年を通して昼夜の気温差が大きいです。日中はTシャツ1枚で過ごせる季節でも、夜になると肌寒く感じることも多いため、パーカーやカーディガン、ジャケットなど羽織れるものを持参することをお勧めします。女性はストールを一枚持っていると日よけ、防寒にも使えて便利です。 靴についてですが、ネパールの道路事情はとても悪く、舗装道路といえども穴ぼこだらけ、ということが少なくありません。ヒールの靴や、履きなれない靴は歩きにくく怪我のもとになりかねません。またカトマンズ市内はどこも砂ぼこりがすごいので、汚れても良い履きなれた運動靴をお勧めします。 合わせてマスクもお持ちいただくといいです。

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  • ネパール旅行中にあると便利なもの

    ネパール旅行で持っていると役立つ物をピックアップしてみました。カトマンズであれば一通りの物は購入できますが、日本のようにはいかないのが現状なので、日本からお持ちいただくことをお勧めいたします。 マスク ネパールは、排気ガス・砂埃がひどいため、あると安心です。ネパール滞在中だけでなく、乾燥する飛行機内でも使えるので便利です。 日焼け止め 年中日差しが強いため、お持ちいただくことをお勧めします。(カトマンズでも購入可能です。) リップクリーム 乾燥しているのであると便利。特にトレッキングには必需品です。 ポケットティッシュ ネパールのお手洗は、ホテル以外トイレットペーパーが備え付けられていないため、あると便利。 ウエットティッシュ 埃がすごいので、手ふきとして利用したりと役立ちます。 折り畳み傘(日傘) 年中日差し・紫外線が強いため、1本お持ちいただければ日傘にも、雨傘にも使えるので便利です。 懐中電灯 トレッキングに行く方はロッジ滞在中に使うことが多々ありあます。必須アイテムです。 虫除け、虫刺されのくすり 夏場は意外と蚊がいて、刺されてしまうことがあります。あると安心です。 常備薬 風邪薬、下痢止め、整腸剤など。ネパールでも購入できますが、普段ご自身が服用しているものを持参することをお勧めいたします。また、持病がある方は、日本で常用している薬を十分な量、持参して下さい。 ビーチサンダル トレッキングに行く方は是非。ロッジ滞在中にリラックスしたり、お手洗いへ行く際、シャワーを浴びる際と、あるとなにかと便利です。靴下を履いていても、大丈夫なスリッパタイプがお勧め。 使い捨てカイロ 11月末~2月の間に、旅行される方、トレッキングで高地へ行く方は、防寒対策として持参いただくとベターです。 ネパール用のプラグ 電圧は220V、プラグの形はBタイプとCタイプです。日本のタイプでもそのまま使えるところもありますが、そうでないこともあるので、持っていると安心。

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  • ネパールのビザ取得方法

    <ツーリストビザについて> ネパール入国には、ビザ(ツーリストビザ)取得が必要となり、トリブヴァン国際空港、また陸路では国境のイミグレーションで入国時に取得することができます。 下記各料金となります。 ツーリストビザ(いずれも期間内は何度でも出入国可能)      15日間:30USドル      30日間:50USドル      90日間:125USドル *10歳未満のお子様は、ビザは必要ですが、ビザ代はかかりません 入国時のビザ取得が不安な場合、もしくはスムーズに入国をしたい方は、事前に東京・大阪の各ネパール大使館および領事館にて取得可能です。その際の必要書類や料金は異なる場合がありますので、直接お問い合わせくださいませ。   <アライバルビザ取得に必要なもの> • パスポート(残有効期間6ヶ月以上) • ビザ料金(日本円でも支払い可能ですが、USドルの方がスムーズです。おつりのないよう用意していくのがベターです。) • ビザ申請書(空港の到着ロビーに用意されている機械に必要事項を入力し、その場で撮った写真をアップロードし、申請済みのレシートをもらいます。)   <飛行機到着後から、入国までの手順(空港でビザ取得の場合)> ①飛行機を降りたのち、トリブヴァン空港内ビザ申請カウンターへ向かいます。 (ビザ申請用の機械を利用し申請を済ませ、申請済みのレシートと、上記必要なものを用意します。2020年現在、紙ベースの申請用紙はありません。) ②突き当りの銀行のカウンターでビザ代金を支払い、領収書を受け取ります。 ③次に、右手にある入国審査(immigration)へ並びます。 ビザ申請期間ごとにカウンターが分かれてますので、確認してから並びましょう。 ④パスポートにビザ・入国スタンプを押してもらいパスポートを受け取りネパール入国完了です。 この際、ビザの日付、入国スタンプの日付に間違いがないか、確認をしておきましょう。 ⑤すべての手続きが済んだら、1階で預け荷物を受け取ります。 ⑥荷物を受け取った後、進んでいくと、両替所とタクシーカウンターがあります。 ネパールのSIMカードが必要な場合はここでも購入可能(NCELL/NTCともに購入可能)です。 さらに外に出たところに、ガイド・ドライバーが待機しています。 現在、アライバルビザの申請のみを事前にオンラインで済ませてからネパールへ向かう方法もございます。申請完了画面をプリントアウトし持参することで、上記①の手順を省くことが出来ます。(ただし、申請は入国予定日の15日前から。)申請はネパール入国管理局のサイトから。http://online.nepalimmigration.gov.np/tourist-visa   ※注意事項 • 他の到着便が重なり混雑すると、ビザ取得・入国までに1時間と長時間待つこともよくあります。 その為、到着後はできるだけ早くビザカウンター・入国審査の列に並ぶことをお勧めします。 • ビザ料金の支払いは現金のみとなっております。お釣りのないようご用意いただくのがベターです。 <ビザの延長について> • ツーリストビザは入国後、カトマンズとポカラのイミグレーションオフィスで延長することが可能です。年間のネパール滞在可能期間は合計150日までですので、この期間内であれば、何度でも入国・延長が可能です。 • ビザが切れて滞在した場合には、罰金が科されますのでご注意ください。 ネパール入国管理局のウェブサイト:http://www.immi.gov.np

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  • ネパールの見どころ 

    <世界遺産> ダルバール広場 寺院が建ち並びいつもお参りの人で溢れる旧王宮前の広場です。人々を見下ろすシヴァ神とパールヴァティ妃の像や、儀式があるときに鳴らされた大きな釣鐘、生き女神様クマリが住むクマリの館、国王の住まいであったハヌマンドカなどが建ち並び、今も昔もカトマンズの中心であり、人々を惹きつける広場です。 スワヤンブナート カトマンズの街の西2キロの丘の上に立つ、白い仏塔がシンボルの仏教寺院です。丘の上からは盆地を一望することができ、その昔盆地内がまだ湖であったころから建っていたと言われています。仏教徒の重要な聖地であり、今日でも朝早くからお参りにやってくる人でにぎわう寺院です。モンキーテンプルとしても知られ、森に囲まれていることからあちこちで猿の姿を見かけます。 パシュパティナート ネパール最大のヒンズー寺院のパシュパティナートは、シヴァ神を祀っています。カトマンズの街を南北に流れるバグマティ川のほとりにあり、ネパール国内だけでなく、インドからもたくさんの巡礼者がやってくる、重要なヒンズー寺院です。川岸にはガートと呼ばれる火葬場もあり、日永瞑想をするサドゥーの姿と合わせて、生とは何か?と考えさせられるような独特の雰囲気を持っています。ヒンズー教徒以外は寺院内へは入ることができませんので、ご注意ください。 ボダナート 街の中心から6キロ東に位置する、36メートルの高さを誇る仏塔は、南アジア最大でかつ最古の仏塔だと言われています。5世紀に建てられたこの寺院は、チベットからの難民が周りに住み着いたということもあり、チベット仏教の中心地でもあり、チベット系の人々の生活を観察することもできます。巡礼者の絶えない聖地へ足を踏み入れれば、その仏塔の持つパワーと人々の祈りの想いの強さを肌で感じることでしょう。 パタン カトマンズの南、ラリトプルに位置するパタンは、かつて首都として栄えた古都です。この町に昔から住むネワール族の芸術・伝統文化を街中いたるところで目にすることができる、まさに「美の都」です。広場に建ち並ぶ寺院を見ても、路地裏の民家や商店を見ても、彫刻や絵画、建築物や工芸品など、その芸術性の高さに驚かされることでしょう。 バクタプル カトマンズ・パタンと並んでかつて王国時代を築いた古都のバクタプルは、今もその面影を残す美しいネワール族の街です。広場から広場へと、赤レンガの茶色い街並みを眺めながら路地をのんびり散策すれば、中世にタイムスリップしたかのようななんともいえない郷愁にかられることでしょう。 チャングナラヤン カトマンズ盆地の東の丘に建つネパール最古のヒンズー寺院です。4世紀に建てられたとされ、その石造りの建築様式や、美しい木彫りの装飾は見ものです。カトマンズやパタンを一望することもできる場所です。 ルンビニ(ブッダの生誕地) ブッダの生誕地として知られるルンビニは、カトマンズの西、インドとの国境に位置しています。ブッダガヤー、サールナート、クシナガルと合わせて、仏教の4大聖地のうちのひとつに数えられています。美しい聖園と各国の寺院が建ち並び、世界中から沢山の巡礼者が訪れる聖なる地です。   サガルマータ国立公園(エベレスト) 世界最高峰のエベレストをはじめ8000m級の名峰がひしめく国立公園。神々しい大自然とそこに暮らす山岳民族の生活を垣間見ることが出来ます。   チトワン国立公園 ネパール南部のタライ平原に位置するチトワンには豊かな田園風景が広がり、手つかずの熱帯雨林や沼地には希少な野生動物が生息しています。野鳥の楽園としても知られる公園内では、ゾウに乗ってジャングルを歩くことが出来ます。   <自然の宝庫ネパール> 地球上に8000m級は14座ありますが、そのうちの8つがネパールにあります。 国土は、標高50mの亜熱帯から8848mの世界最高峰エベレストの頂上まで広がっています。

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  • ネパールのお祭り

    ネパールはお祭りが多いということで知られています。普通の日よりも祝祭日の方が多いと、ネパール人ですら冗談で言うほどです。しかし、それらすべてのお祭りには深い意味や目的があり、ネパール人の生活とは切り離せないものであります。 雨を乞うものや、災害回避を願うもの、死者を弔うものなど、宗教的なものからその地に根付いた土着的なもの、天文学的なものまで、その目的は様々です。全ての人がすべてのお祭りに参加するわけではなく、そのお祭りの規模は、個人や家庭、地域や国全体のものまでさまざまで、また時代の変化とともに、その方式や形態、規模なども変わってきつつあります。とはいえ、お祭りを見たり参加したりすることは、ネパールという国をよりよく知るための最善の方法であり、忘れられない貴重な体験をあなたにもたらすことでしょう。 日程は太陰暦によって決定されますので、西暦とは違い、その年によって日付が前後することがあります。以下、主なお祭りを月ごとに紹介します。 1月   マゲ・サンクラーンティ     ソナム・ロサール     殉国者の日 2月   シュリー・パンチャミー(教育機関のみ)     民主記念日     シヴァ・ラートリー     ギャルポ・ロサール 3月   女性の日     ホーリー     ゴダ・ジャトラ(カトマンズ盆地のみ) 4月   ラム・ナワミー     ネパール新年     民主主義の日 5月   メーデー     ブッダ・ジャヤンテイ 8月   ジャナイ・プルニマ     ガイ・ジャトラ(カトマンズ盆地のみ)     クリシュナ誕生日 9月   ティージ(女性のみ)     リシ・パンチャミー(女性のみ)     インドラ・ジャトラ(カトマンズ盆地のみ) 10月  ダサイン 11月  ティハール 12月  ダネーシュヴァラ祭      クリスマス      タム・ロサール 中でも秋のダサインはとても重要なお祭りです。祭り期間は10日間と長く、この期間中、悪魔祓いをしたり、ヤギを神にささげたり、家の長老から祝福のティカをつけてもらったりと、家族一同が集まり、生命力を高め、穀物の豊かな実りを祈願します。 その後の、ティハールは光の祭り、とても華やかに行われる収穫祭です。家の窓や戸口を花輪や電飾などで飾り、女神ラクシュミーを家に向かえ、富と繁栄を祈ります。 また、シヴァラートリーといわれる毎年2月半ばにあるシヴァ神が降臨するとされるこの日、信仰心の深い人は寺の周りでお籠りをします。結婚をしていない、結婚を希望する女性はこの日、断食をしパシュパティナートでお願いすることで、いい旦那さんが見つかると信じられています。

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  • ネパールの注意事項(健康・安全面)

    下痢・食中毒 旅行中で胃腸も疲れたり、緊張した状態が続き、いつもと違う水・空気、慣れない香辛料や油でおなかを壊してしまうことがあるかと思います。 ネパールではもちろん水道水は飲むことができません。必ずミネラルウォーターをご利用ください。食べ物に関しても、サラダなどの生野菜、氷の入った飲み物などは避けて、火の通ったものを召し上がっていただくことをお勧めいたします。屋台のものなど、安くておいしそうなものは沢山ありますが、衛生上お勧めできません。 その他、カトマンズ市内のすごい砂ぼこりでのどをやられてしまい、それが原因で風邪を引いてしまう方もいらっしゃいます。マスクをするなど、対策をお勧めします。 乗り物酔い カトマンズ市内ではそれほど感じませんが、ポカラ・チトワン・ルンビニとバスで郊外まで行かれる方は、乗り物酔いの薬を持参することをお勧めいたします。通常乗り物酔いはしない!そんな方でも、道路状況の良くない道を、山の間を縫うようにしてアップダウン、右へ左への荒い運転では大変酔いやすいです。 フライトでルクラ・ポカラまで行かれる方も、小さい飛行機で天候によっては揺れることも少なくないため、心配な方は薬の持参をお勧めします。 盗難・スリ ネパールの治安は比較的良いと思いますが、それでも日本とは違うため、最低限の注意は払いましょう。貴重品は肌身離さず持つこと、そもそも、大金は持ち歩かないなど、徹底しましょう。 交通事故 ネパールの交通マナーは良いとは言えません。バイクも車も、でこぼこの道だろうが、狭い小道だろうが、スピードを落とすことなく、クラクションを鳴らしながら走り抜けていきます。日本の感覚で、「車が止まってくれるだろう、待ってくれるだろう」と思って道路を渡ろうとすると、車が突っ込んできて交通事故に巻き込まれてしまいます。

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